理事長あいさつ
来るべき分譲マンションの未来について
10人に1人が暮らしていると云われる分譲マンションですがその未来は決して明るいものではありません。
10年以上前に熊本市主催のマンションセミナーが本庁14階の大ホールで開催された時に、私は「二つの老い」というテーマで話をさせていただきました。
今は当たり前のように指摘されている「マンションの老朽化」と「組合員の高齢化」についてです。それから、10年以上の歳月が過ぎ、この二つの問題はより深刻になってきました。
また、最近では建築資材や設備機器の高騰、管理員や清掃員の人件費の高騰等でマンションの管理運営に要する費用も右肩上がりとなり、管理費や修繕積立金が枯渇するマンションも増加しています。
築齢40年、50年、60年のマンションが雨の後の筍のように現れるでしょう。
しっかりとした構想と具体的な計画を持ってマンション管理に向き合う時が到来しているといえるでしょう。
分譲マンションは今後、未知の領域に足を踏み入れることになります。
「備えあれば憂いなし、転ばぬ先の杖」とも申します。
熊本県マンション管理士会や熊本県建築住宅センター主催の無料相談や熊本市マンション管理士派遣事業等を利用されて問題解決の糸口を見出されることを願っております。